地方公務員の若手、中堅職員の皆さん!
積極的に出世をしたいわけではないけど、どこがエリート部署でどうしたら自分なりのキャリアをつくれるのか気になりませんか。
- 同期の配属が羨ましい。
- 将来のキャリアにつながる部署に行きたい
- 庁内のエリート部署はどこだろう?
- モチベーションを維持したい
仕事をしていると色々見えてきます。庁内でも立場が優位な部署とそうでないところ。
華やかで目立つ部署があればそうでないところなど。
どうせ仕事をするなら、エリートとされる部署で自己肯定感とモチベーションを保ちながら、自分なりのキャリアを描いてワークライフバランスを大事に仕事したい。
私は民間から県庁に転職して10年以上経ち、県庁で人事経験もある職員です。
正直なところ出世欲はありませんが、エリート部署とされる人事、企画、他の自治体などを経験しています。
仕事の壁にぶつかったり悩んだり、ときには病みそうになりながらも色んな業務経験を経て、今は前向きに仕事をしています。
>>詳細なプロフィールはこちら
そこでこの記事では、人事課を経験した私が考える、地方公務員にとってキャリアにつながるエリート部署を建前抜きで解説します。
この記事を読めば地方公務員の「エリート部署」がまるごと分かります。
出世やキャリアにつながるエリート部署の特徴は『ヒト・カネ・情報』
出世やキャリアにつながるエリート部署は、他より有利な立場にあります。
でも誰かが「じゃあ、ここがエリート部署!」と決めたわけではありません。
ではなぜ部署による差が生まれるのか?
理由は、エリート部署には行政に欠かせない『ヒト・カネ・情報』が集まるからです。
エリート部署には『ヒト・カネ・情報』が集まっている
何か事業を起こそうと思っても人がいないと動きませんし、お金も必要です。
また情報も欠かせません。
特に大きなことになるほど、幹部の意向や庁内の動き、議会、都道府県内の自治体など対外的な情勢の把握も重要です。
「知事などトップに近い部署が議員や知事の顔色ばかり伺ってて、現場の理解がない」と感じること、ありませんか?
エリート部署には、トップダウンで現場の細かい事情を無視した指示が飛んできます。
そのため「申し訳ない…」と心の中で思いながらも担当課にムチャ振りせざるを得ないことも多いです。
トップに近い情報を持つ部署にいると、事業担当課から嫌われることもありますが、日ごろからトップの意向に触れるため、行政の大きな動きを知ることができます。
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【最有力候補】出世やキャリアアップにつながるエリート部署5選
エリート部署の3つの要件は『ヒト・カネ・情報』です。
これらの要件に当てはまる5つの部署は次のとおり。
- 5つのエリート部署
- ・人事課
・財政課
・秘書課
・市町村課
・企画課
これらは感覚的に納得できるかと思いますが
エリート部署とされる具体的な理由は『ヒト・カネ・情報』3つの条件のいずれかを有しているためです。
それによって、他の部署よりも自然と有利な立場に立っています。
知事からすると、事務方のトップは人員やお金の面などについて、理想と現実のギャップを埋めてくれる頼れる存在です。
人事課
人事業務のほか、組織の体制や定員、給与、服務関係、さらに自治体によっては人材育成などを所管します。
各所属において、将来の事業の方向性を決める大きなものが2つあります。
それは、財政課が所管する予算と人事課が所管する人員体制です。
予算編成の流れは想像できても、人員体制の人事課との調整業務はイメージしにくい人が多いのではないでしょうか。
ですが人員体制の調整も所属にとっては大きな仕事です。
お金が措置されたとしても、人がいなければ執行できません。
人事課職員は課のトップ層と日々調整を行っている
若手中堅の皆さんはイメージしにくいかもしれませんが、課員が予算編成で財政課を相手に奮闘している間、所属長などは人事課とバチバチにやりあっています。
つまり人事課の職員は各所属のトップ層とやりあえないと務まりません。
人事課職員は偉そうだ!という声をよく聞きます。仕事で相手をするのが各所属の上の人たちであり、仕方がない面もあるかもしれません。
そのため自然と視座が高い職員が多くなる傾向があり、もともとの優秀さも相まって、人事課経験者は出世する人が多くなります。
仕事の忙しさ
地方公務員は思ったより長時間労働でブラックだ!と言う声も聞きます。
中でも人事課はブラック度が高い職場です。
そのため人事課に配属される人は、心身ともにタフな人が多い印象です。
また人事課の中でも、とりわけ人事の担当業務は大変です。
年度の下半期は、人事作業のため残業時間は青天井になりがち。
80~100時間の残業は当たり前で、加えて採用試験によって土日出勤も多くなります。
同じ課であっても、総務、服務、給与、人材育成などの忙しさは比較的マシです。
人事の検討には個人の希望を全て反映することはできませんが、個々の職員にできるだけ能力を発揮してもらう視点も大切です。
そのため、誰がどんな意向を持っているのか、また職員をどのように組み合わせると組織としてより良い選択ができるのか、全ては無理でも可能な限り把握することが求められます。
人事作業はある種、職人技みたいな側面もあります。外部からは何をしているか見えませんが、なかなか過酷な仕事です。
人事課の情報収集力は侮れません。何気なく「○○さんどんな人か知ってる?」と聞いたとき、「悪い人ではないと思うけど、仕事は雑なところがあるかな」なんて鋭いコメントが返ってくることも珍しくありません。それだけ色んな人のことを把握する必要があるということですね。
財政課
財政課はその名のとおり、自治体の財政を担う部署です。
次年度の予算編成や、庁内全体の起債(大きな事業を行うための借金)の取りまとめ、また中長期的な財政収支見通しなどを作り、持続可能な財政運営を図ります。
自治体運営の要であり、出世部署の代表とされています。
財政課職員は担当する所属から出される次年度の予算案をもとに、事業の査定を行います。
さらに担当する所属の予算を通すために、財政課内で自ら説明しなければなりません。
「財政課職員は面倒くさいことを聞いてくる」と思う人もいますが、担当する部署の予算を通すために、財政課内での厳しい指摘に立ち向かってくれています。
財政課職員を敵視する人も多いですが、彼らは味方にするべき存在です。
財政課の特徴
自治体の財政状況についてミクロとマクロの視点から広く把握できるため、経験としては非常に貴重です。
どこに異動にしても生かせる一生モノの知識・経験が得られるのではないでしょうか。
また複数の財政課職員にヒアリングする中で声を揃えて嘆いていることがあります。
それは「担当課から連絡があるときは、ネガティブな内容が生じたとき」です。
けっこう辛いという声を聞きます。
確かに私も、担当課にいるときはいいことがあっても連絡しませんが、悪いことが起きるたびに連絡していました。
担当課から連絡があるときはネガティブな内容。これが続くと人間不信になってしまいそうですよね。
財政課職員の苦労を感じます……。
財政課の繁忙期【議会(補正予算)のタイミング】
基本的に常に忙しい部署ですが、特に議会の時期は非常に忙しいです。
また財政課は議員との窓口を担っています。
そのため担当課が直接議員に対して説明する以外にも、財政課が議員とやり取りすることは他の所属が思っているよりずっと多いです。
そのため議会中は議員からいつ呼び出しがあるかわからず、財政課内がとてもピリピリしています。
議会中に財政課を何気なく訪れたら雰囲気がすごく悪くて…。そんな事情があったんですね。
財政課の繁忙期【予算編成】
例年、秋から年明け3月頃までは次年度の予算編成が本格化するため、繁忙期を迎えます。
自治体によって始まる時期は異なりますが、概ね10月頃から忙しくなりがちです。
1月の上旬〜中旬にかけて各会派への説明が行われるため、予算編成の大詰めを迎える12月の下旬は特に大変。
改善されてますが、5~10年くらい前は、大晦日に財政課の担当から問い合わせの電話がかかることも珍しくありませんでした。
秘書課
その名の通り、知事と副知事の秘書です。庁内や外部に対して知事の連絡調整を行います。
外部の人からすると、秘書課の職員はその自治体を代表する職員です。
そのためどんな自治体も秘書課には外部の人に対して恥ずかしくない人を配置します。
また庁内での業務は、知事や副知事のスケジュール調整に加え、各課の協議前に、秘書課の職員が知事に対して概要説明を行うこともあります。
他の自治体の秘書と接したことがありますが、総じて優秀な人ばかり。接遇はもちろん、仕事についても間違いがないという印象です。
仕事の忙しさなど
人事課や財政課ほど時間外は少ない印象ですが、その代わりに間違いが許されない雰囲気があり(トップの人柄にもよる)、心理的なプレッシャーは大きいです。
また自治体のトップは土日の行事が多く、職員も連れ添う必要があります。
知事の随行を当番制にすることで職員の負担を軽減する自治体もありますが、通常とは異なる勤務体制になることが多いです。
市町村課
市町村課の仕事は市町村の行政、財政、税政、また選挙等に対して支援を行う部署です。
例えば、市町村の給与やマイナンバー制度、税政、選挙、また地方交付税や起債の算定や交付について、国の間に立って支援を行っています。
県職員の人にとって謎が多い部署の1つではないでしょうか。
謎が多い理由は、県庁内における他の部署と仕事の性質が大きく異なるからです。
県であれば、各部署に課される仕事は、観光や医療福祉、また道路や海、川、さらには農林水産など分野が決まっています。
一方で市町村課の目的は市町村の支援にあり、他の部署から何をやっているのかわかりにくい状況にあります。なぜなら事業担当課では、『市町村のために』業務をすることはほぼないからです。
都道府県職員ならイメージできると思いますが、市町村の支援自体を仕事にする部署はありません。
その点が市町村課ならではのミッションになります。
市町村課の特徴
行政、財政、税政、選挙など係によって扱う業務が大きく異なるとともに、役割が明確です。そのため係によって繁忙期も異なります。
時間外については人事課や財政課に比べると少ないですが、選挙になると課の職員が総出になって対応することになり、急に忙しくなります。
選挙の前後は残業時間が100時間を軽く超えることもあります。
各市町村の優秀な職員が勉強のために送り込まれる部署でもあります。
市町村課を経験した県の職員は、市町村の事情に詳しくなることに加え、市町村のエース級の職員の知り合いが多くなるというメリットもあります。
市町村職員の知り合いが多いことは、職階が上がるほど希少性が増します。若手や中堅のときに市町村課で培った人脈は、将来的に思っている以上に大きな財産になるかもしれません。個人的には今回紹介する中で最もおすすめな部署です。
企画課
県政運営のため、知事を含む庁内の幹部職員を集めて政策会議を行ったり、県政課題の総合調整や進行管理を担ったりしています。
また都道府県の総合計画を作成し、それを推進する『地方創生』などの事業をとりまとめます。
さらに都道府県の枠を超えた広域的な取組も担います。
- 広域で取り組む事例
- ・知事会用務
・広域連携用務
(今だと関西万博など)
仕事の忙しさ
時間外の多さは、人事課や財政課に比べると少ないです。
ただしこれは、自治体の中でも『仕事ができる人』が選ばれる部署であるため、結果として時間外が少なくなるのかもしれません。
なぜなら企画課の仕事は答えがない内容が多く、時間外が少ないからと言って他の部署と比べて簡単なわけではないからです。
特に企画課はトップや幹部の人に近いため無理難題を言われることが多いです。
日々、トップダウンで降ってくる指示や注文に対して、柔軟かつスピーディに対応し、また無理な注文に対しても「出来ない」とは極力言わず、それとなくやった感も出しながら、バランス感覚を持って仕事をすることが必要です。
【有力候補】出世やキャリアアップにつながるエリート部署+α
ここでは、出世やキャリアアップにつながる『最有力候補 部署5選』に次ぐ、エリート有力候補『+αの部署』を紹介します。
- 公務員の出世やキャリアアップにつながる有力候補な+αの部署
- ・他団体への派遣
・特命プロジェクトへの参加
これら2つの部署に配属できる職員は選抜された人ですが、先ほどの5選とは違うところは自ら応募できる部署もある点です。
もちろん自治体によって制度は異なります。
国の省庁派遣は人事が選ぶことが多いですが、市町村や他の都道府県などは多くの自治体において自ら応募可能です。
最近はそのような制度を若いうちから活用して、自らキャリアを作っている人も多いと感じます。
他団体への派遣
他団体への派遣はいくつか種類があります。
派遣自体が出世やキャリアに有利ですが、その中でも3段階(◎〇△)に分けています。
- ここでの出世とキャリアの違い
- 両方とも似たような意味合いがあります。
ここでのキャリアは、出世と比べてより個人が望む分野に寄せる(専門性を高める)イメージです。
例えば、「人事や財政でバリバリやって部長になりたい!」人は『出世』が重要ですが、「出世よりも、自分が好きな分野を突き詰めたい!」人は『キャリア』が重要になります。
『出世』の面では国の省庁派遣が圧倒的に強いです。
一方『キャリア』では、都道府県や市区町村、民間企業の方が有利な場合もあります。なぜなら国への派遣と比較し、より現場を知って実務の執行能力を向上することを期待しているからです。
ただし「バリバリ働いて仕事に生きて出世するのが自分のキャリアだ!」という人には、国の省庁は『キャリア』の面でも◎になりますね。
派遣先 | 出世 | キャリア |
---|---|---|
(公的機関) 国の省庁 | ||
(公的機関) 他の都道府県 | ||
(公的機関) 市区町村 | ||
(関連団体) 自治大学校 | ||
(関連団体) 第三セクターの団体 ※自治体の出資法人など | ||
(その他) 民間企業 |
なお上の表は『県職員が派遣する場合』です。
市区町村職員の場合も大きくは変わりませんが、そもそも派遣される人数規模が県よりも圧倒的に小さいです。
そのため、出世やキャリアへの影響はより一層大きくなります。
私が知る市町村では、県の市町村課から自分の自治体に戻った人は役職の上がるスピードがすごく早く感じます。
国の省庁派遣は別格ですが、『派遣の参加=出世』というわけではありません。派遣から戻った人は自分が希望する部署に異動したり自分の強みを発揮する仕事ができたりすることで、評価が高くなり、結果として出世が後からついてくるケースが多いです。
エリート部署でないところへの異動でモチベーションが下がる人に現役の県職員が伝えたいこと
自分の所属がエリート部署でなかったり、つまらなかったり感じる人も多いです。
気にしていないつもりでも、人事評価でやる気が下がる上に、所属でも差がある現実を目の当たりにすると、正直なところモチベーションは下がります。
1つ言えるのは、自分が望む異動が叶ったりエリート部署に行けたりする人の共通点は、仕事を前向きにできる人です。
もし望まない部署だとしても、時間に余裕があれば色々勉強したり研修に参加するなど、腐らずにモチベーションを維持する工夫をしましょう。
良い評価を受けたことのない私は『アンチ人事評価制度』。
担当したこともありますが、正直なところ『無くなればいいのに』と思っています……あ、つい本音が(笑)
それでも、何だかんだでエリート部署に配属される理由は『前向さ』ではないかと思っています。
公務員でもキャリアは自分でつくれる時代!
大事なことは出世でもエリート街道を歩むことでもなく自己実現!
公務員の異動希望は叶わないケースが多いです。
その反面、職員配置においては個人のやる気を上げることも重視されてきているため、これからは希望が通る人とそうでない人の差が大きくなると考えています。
令和5年度版の人事院勧告では職員の主体的な学びやキャリア形成が重要視されています。
今後はより個人の希望を組織に生かすことが求められます。
人事院勧告をまとめた記事もご覧ください。
>>個々の力を組織の力へつなげる取組
希望が通る人とそうでない人の差はどこから生じてくるのでしょうか。
大きく3点あります。
- 自分がどういう職員になりたいかビジョンを持って働いている
- 機会やチャンスを積極的に活用する
- 望まない仕事でも前向きに取り組む
今はどんな自治体も、個人のモチベーションがアップするような制度を取り入れています。
例えば、一部の異動先を応募制にしたり、他の所属の業務を少しの間だけ経験できるインターンの制度があったり。活用しないのはもったいないです。
もしもあなたが多少時間に余裕のある所属であるなら、様々な制度や研修を活用できるチャンスではないでしょうか。
人事課職員が考える『異動希望が叶う人事調書の書き方』はこちらで解説していますのでご覧ください。
>>地方公務員必見!あなたの異動希望が叶わない理由【人事調書の書き方】
今の仕事が今後のキャリアにつながるか心配している若手職員は心配無用!
今後のキャリアの中で、今の仕事の経験は活かせるのか。スキルアップできているのか。とても不安です。
実際に若い職員からこのような声を聞くことがあります。
先に結論を申します。
まったく心配はいりません。努力と工夫で将来は広がりますよ。
地方公務員でもどんな仕事に活かせる仕事の基礎力は向上できる
「今の仕事は事務作業をこなすだけで、むしろ自分の社会人としての市場価値は下がっているのでは……」そんな心配を抱く若手職員は多いです。
地方公務員の仕事でも市場価値を高めるためのスキルアップは可能
仕事の基礎力はどんな業界にも必要なスキルであり、一度身に着けるとどこでも活用できることから『ポータブルスキル』と言います。
ポータブルスキルは民間などに転職しようとしたときにも有効です。
日々の仕事を漫然とこなすのではなく、ポータブルスキルを得るために意識して業務をこなすことが大事です。
ポータブルスキルと専門スキルを伸ばそう
公務員の今後のキャリアに大事なものは、ポータブルスキルに加えて専門的なスキルです。
行政課題が多様化して答えが見つかりにくい時代においては、より専門的なスキルが求められるからです。
そこで公務員に必要なポータブルスキルと専門スキルの概要を紹介します。
なお、専門スキルはリスキリングと資格の項目に分けています。
これらは公務員だけでなく、他の仕事にも活かせることが可能です。
特にリスキリングの項目は専門性を磨けるとスキルをもとに転職できるくらいの価値を生み出せます。
こちらの記事で詳細を説明しています。ぜひご覧ください。
>>【公務員のスキルアップ・リスキリング】転職にも有効!真の安定を得るためのスキルと資格
現状に不満がある!そんな方には転職エージェントへの相談がおすすめ
いやいやちょっと待って。
いきなり『転職エージェントに相談』は飛躍してるような気がするけど…
そう思いますよね。
でも私の経験上、仕事の不満が溜まった時に転職エージェントに相談することで、自分を俯瞰してみることができるようになった経験があります。
転職が当たり前の世の中になって、転職エージェントに登録して自分の市場価値を確認することは、転職をする・しないにかかわらず、普通のことです。
転職エージェントへの相談はキャリアの健康診断
よくあるのが30代後半になって初めて外に目を向けるケースです。非常にもったいないと感じます。
「こんな選択肢があるとは知らなかった。早く知っておけば…!」という人も少なくありません。
特に20代のうちから組織外にも目を向け、広い視野で客観的に自分を見れていれば、チャンスは大きく広がります。
もしも「キャリアをシフトしたい」と思った際に、30代後半であれば経験が求められるけど、20代なら同じ仕事でも未経験でOKの場合も多いです。
大事なことは、キャリアの節目ごとに転職エージェントへ相談を行って自分の立ち位置を確認すること。
私も定期的に相談しています。無理に転職する気はありませんが、良い条件の企業があれば転職も視野に入れています。
私は仕事が嫌だった時に相談して、その結果、自分のスキルや経験を考えて公務員を続けることを選びました。転職を無理に進められるのではなく、自分にとって何がベストであるかを他者の視点で教えてもらえることは貴重な経験でした。
ブラック企業を徹底排除!
プロに相談することで自分に足りないスキルがわかります。
30代前半であれば、希望するキャリアに特定のスキルが必要でも、習得に十分な時間があります。
「スキルがない…」と悩むあなた。まだまだ間に合います。
何もせずチャンスを逃すのだけはもったいないですよ。
まとめ
この記事では、地方公務員の出世やキャリアアップにつながる部署や考え方などを紹介しました。
これまでの内容をまとめます。
- 出世やキャリアアップにつながる部署の前提条件
- 『ヒト・カネ・情報』を握っている部署
なぜなら上記の項目は権力を生み、必然的に他の部署よりも優位な立場になるからです。
そのため優秀な人が集まりやすく、出世やキャリアにもつながります。
具体的には次の部署です。
- 出世やキャリアアップにつながるエリート部署5選
- ・人事課
・財政課
・秘書課
・市町村課
・企画課
また、今の部署が上記のようなエリート部署ではないため「モチベーションが上がらない」と嘆いている人は多いのではないでしょうか。
公務員でも、自身の人的な市場価値を上げることは可能です。
悩む方はぜひ、どんな仕事でも有効な『ポータブルスキル』や『専門性』を磨くことをおすすめします。
お忙しい中、最後まで読んでいただきありがとうございました。