【公務員のスキルアップ・リスキリング】転職にも有効!真の安定を得るためのスキルと資格

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地公務員にはスキルアップが必須

公務員として20代半ばを過ぎると、民間で働く友人の転職話を耳にする機会が増えます。

悩む若手公務員

民間の友人はスキルを磨いて転職・キャリアアップを検討中。自分はようやく仕事に慣れてきた感じ。友人との意識の違いと、目立つスキルがない自分に焦ります。

雇用の流動性が高くなる社会。
終身雇用だからとノースキルで市場価値が低いままでは、職員としての将来性は低く転職だって望めません。

私は民間から転職して10年ほど経つ現役の県庁職員です。
人事課で人材育成などを経験し、スキルアップを図りながら、転職も視野に入れて仕事をしています。

アッチ

このサイト運営を手伝うのも新たなスキル獲得が1つの目標です。

>>詳しいプロフィールはこちら

そこでこの記事では『終身雇用に頼らない真の安定を手にいれるためのスキル獲得』について、具体的な項目からおすすめの資格までまとめて解説します。

この記事を読めば、公務員でも習得できるポータブルスキル(官民関係なく他の仕事でも使えるスキル)や最近話題のリスキリング、また公務員にすすめの資格がわかります。

私のこれまでのキャリア、経験、知識を凝縮しています。
若手・中堅の地方公務員の人に、希望する人生をおくるためのヒントになれば幸いです。

公務員のスキルアップには読書が欠かせない

公務員のスキルアップには本がおすすめです。
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目次

人生100年時代を生きる公務員にはスキルアップが必須

悩む若手公務員

公務員は終身雇用だからわざわざスキルアップなんて必要ないのでは?

アッチ

これまでは確かにそうだったかもしれません。でも、社会構造が変わるこれからの時代は違います。

人材マネジメントと社会課題の観点からスキルアップの必要性を解説します。

これまで
雇用の流動性が低く、ゼネラリストがメイン

(人材マネジメント)
 ・採用方法:新卒一括採用が主流
 ・雇用形態:メンバーシップ型雇用
 ・賃金制度:年功序列
 ・人材育成:OJT
(社会課題)
 ・課題が明確
  国の政策をもとに施策を決定

⇒現状や課題の把握に細かい情報分析は不要
 ゼネラリストが重宝、優秀な人材像の幅は狭い

これから
雇用の流動性が高く、スペシャリストの価値が向上。

(人材マネジメント)
 ・採用:中途採用が主流
 ・雇用形態:ジョブ型雇用
 ・賃金制度:成果主義
 ・人材育成:OJT+自ら学ぶ
(社会課題)
 ・課題が地域ごとに異なり複雑化
  やるべき施策は地域ごとに決定。

⇒現状や課題の把握に細かい情報分析が必要
 IT、データサイエンス、マーケティングなど新しいスキルの重要性が向上

これまでの人材マネジメントは、終身雇用を前提に制度設計されています。

終身雇用は続いても、今後はさらに雇用の流動性が高まります。
公務員を転職で退職したあとに再度同じ自治体に戻ってくるケースも増えるかもしれません。

アッチ

出戻りを制度化する自治体もあります。

またゼネラリストが主流であった公務員も、社会課題や人材マネジメントの変化によってスペシャリストの価値が向上しています。

そうなるとスキルを持った職員の重要性が高くなります。
さらに、今後はスキルの有無が職員としての価値の格差につながることが予想できます。

終身雇用は安定ではない!これからは辞められる人材を目指すべき

【結論】
これからの時代における安定とは、辞められる人材になること

積極的にキャリア形成を行う社会では、公務員しか選べない状態はリスクです。
そんな公務員のデメリットから逃れられない状態は安定とは言えません。

公務員が抱えるデメリット

・公務員の外で通用するスキルが得られにくい
・年金や退職金は年々減っている
・メンタル不調の人が増加
・仕事にやりがいを見いだせない

静岡県など一部の自治体では、民間への転職で退職した人を対象にした採用試験がスタートしています。

年齢制限はR5年度の制度開始時点で60歳!つまり現役世代全員が対象です。
全国の都道府県が注目しているはずです。うまくいけば、公務員の制度や仕組みの革命になるかもしれません。

嫌になったらちょっと転職してみる。
転職してみたけど公務員の方が性に合っているから出戻る。
そんな未来が当たり前になるかもしれません。

アッチ

そこで、当ブログでは辞められる人材になるために3つの武器の獲得をおすすめしています。

辞められる人材になるための3つの武器
・ ビジネススキル(仕事術)
 どんな組織でも通用する業務をこなすスキル
・ リスキリング力(新たなスキルの獲得)
 新しいことを学び続きける力
 いざとなったら個人でも稼げるスキル
・ マネーの知識
 減り続ける年金や退職金に頼らないお金の知識

この記事でおすすめするスキルアップの内容は、『ビジネススキル』と『リスキリング』に該当するものです。

地方公務員でも仕事をしながらスキルアップすることは可能!

悩む若手公務員

地方公務員として仕事をしていてもスキルは身につかないの?

アッチ

公務員でもビジネスマンとして市場価値を高めるスキル獲得は可能。ただし、何をどう身に着けるのか普段からの意識が必要です。

スキルアップは未来の理想の自分にたどり着くためのもの

公務員として受け身で仕事をするだけでは、自分が今後どのようなキャリアを歩むべきかがわからず、必要なスキルもわかりません。

アッチ

公務員は民間と違ってキャリアデザインが疎かになりがち。そのため価値観が多様化する今の社会においては目指すキャリア像を描き、そのために必要なスキルを磨く努力が大事です。

悩む若手公務員

キャリア像を描くのが難しいし、スキルアップの方向性がわからない…

スキルアップを検討するに当たって、まずは公務員だけでなくどんな組織でも活用できるポータブルスキルの獲得を目指しましょう。
その上でご自身のキャリアパス(目指す方向)が見えてきたら、より専門性を深めるリスキリングや資格取得など、さらなるレベルアップへ挑戦するのがおすすめです。

これまでと違いキャリアの選択肢は格段に広がっています

そのため自分のキャリアパスを考えなければ、受け身の人生になってしまいます

市場価値を上げるための公務員におすすめのスキルアップ

具体的におすすめするスキルについて解説します。

全ての仕事に活かせるビジネス(ポータブル)スキル4選

公務員でも習得できて、他のビジネスにも活かせるスキルをポータブルスキルと言います。
ビジネスマンにとっては非常に重要。

アッチ

あなたの周りのできる人を思い浮かべてください。きっとこれらのスキルが自然と身についているはずです。

悩む若手公務員

仕事ができる職員になるにはどうすればいいんだろう……

こんな悩みを持つ方はこれらのスキルを身につけて『できる人材』を目指しましょう。

できる人材が持つビジネススキル
①論理的思考
②段取り力
③文書作成能力
④対人関係能力

①論理的思考

全ての仕事の土台です。
論理的思考については2つの手法を活用することが有効です。

  • ロジックツリー
  • MECE

ロジックツリーは問題・課題をツリー状に整理して、論理的に原因や手段を突き止める方法です。

原因や手段を階層ごとに考えていきます。
最初は大きく分けて、順々に細かく区分することで、実際に何をどのように作業をすればよいかが見えてきます。

MECEロジックツリーによって原因や手段を階層ごとに分ける際に重要な考え方です。

“MECE”とは物事をモレなくダブりなく考えること。
utually xclusive  and Collective xhaustive
(相互にダブりなく)  (全体にモレなく)

物事がうまく分けて整理されてる状態は、情報がモレ・ダブりなく区分されてる状態です。

これらを活用して論理的思考ができると、全ての仕事がレベルアップします。

アッチ

論理的思考は段取りも文書作成も対人関係だけでなく、全ての仕事に活用できます。

②段取り力

段取り力も仕事をこなすのに非常に重要。
段取り力は基本的に人から教えてもらえません。

悩む若手公務員

そもそも、段取りの方法って習ってないからわからないのですが……!

職場のOJTで先輩から教えてもらえるのは『個別業務の手順』です。

それら個別の業務や日々発生する事務などをどのような時間軸で進めていくかという『段取りの部分は本人のやり方』になります。

なぜ教えてもらえないかというと、段取りの仕方を教えるのは『おせっかい』になると考えるからです。

アッチ

段取り上手な人は自分でやり方を見出しているため、教わるものという認識がありません。

段取りを学ぶ方法は3つ。

段取りを学ぶ方法
・トライアンドエラーで学ぶ
・できる先輩に教えてもらう
・本などで学ぶ

ところで、こんな人いませんか?

仕事が降ってきたら、スピード優先ですぐに取り掛かる。そのためいつも忙しそうな印象。
その割に、いつも見切り発車で取りかかるため、取りこぼしも多く、行き当たりばったり。
「最初にじっくり考えるヒマがあったら手を動かした方がいい」と言って全体のイメージが出来ていない状態で細部をこなすため、結局余計な時間がかかることもある。

アッチ

これは実際に私の職場であった……というよりも過去の私です。笑

そんな私が変われたきっかけは、できる先輩を観察し、マネしたことでした。

その先輩は、仕事がきたらまずは腕を組み、5分以上じっと止まって考える。
やっと取り掛かるのかと思ったら、席を立って依頼した人と話し合いを行う。
その後ようやく取り掛かったと思っていたら、気付けば手戻りなく終わっている。

とにかく手を動かすべし!!と思っていた私は、衝撃で思わず2度見しました。

まずはできる先輩を何人かつかまえて、どうしているか聞いてみましょう。色々聞いて自分にあった方法に落とし込むのが有効です。

できる人に聞くと親切に教えてくれるはずです。

「教えたくない」のではなく自分から教えるのはおせっかいになると思っており、「知りたいなら喜んで教える」と考える人の方が多いはずですよ。

人に聞くほか、本も参考になります。

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良い例と悪い例の例示に加え、具体的な改善方法や解決策が盛り込まれています。

仕事で以下の悩みがある人におすすめです。

  • ダンドリが苦手
  • 優先順位がつけられない
  • 先送りのクセがある
  • ケアレスミスが多い
  • コミュニケーションが苦手
  • メンタルが弱い

悪い例を見ながら、「……これ私のことですか?」となったのを覚えています。笑

③文書作成能力

公務員はもちろんのこと、民間企業でも文書作成は必須の能力です。

公務員は文章を書くのが仕事でもあるため、業務を通じてスキルアップができます。積極的に文章を書きましょう。

  • 外部向けの資料
    (広報、依頼、説明用など)
  • 内部向けの資料
    (協議、通知、依頼、説明、議事録、復命、企画、顛末用など)
  • 議会答弁用資料
  • 各種行事用のあいさつ文
  • メール

公務員が書く文書は軽く思いつくだけでもこれだけあります。
また転職をしたとしても、報告書や企画書など文書作成スキルは武器になります。

公務員になる人は基本的に国語が得意。にもかかわらず、文書作成に悩む若手は多いです。

若手公務員が文書作成に悩む理由
勉強してきた文章の書き方が仕事で求められるものと異なるため。

教育の現場で教えられた起承転結、情緒的な文章などは、要するに何が言いたいのかわからなかったり抽象的で具体性に欠けたりすることが多くて嫌がられます。

仕事で求められる文書
・論理的で言いたいこと、伝えたいことが明確
・事実と意見の違いが明確
・各自治体ごとの文書のルールを押さえる
(文書事務の手引)

わかりやすい文章は論理的です。
スキルアップの1つに挙げている論理的思考は、文書作成にも欠かせません。

例えばロジックツリーやMECEの概念は文書作成にも活用できます。

スキルを磨くには普段の業務に加えて、本も有効です。

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それから各自治体ごと発行している「文書事務の手引」などによって文書のルールが定められているため確認しましょう。

【補足】
ChatGPTなどのAI技術が盛り上がっていますが、うまく使うには基本の技術が必要です。
AIは作業が得意なので、こちらが具体的な内容を指示できれば、すごく見事な回答が返ってきます。
反面、知識やスキル不足などで明確な完成形を描けず曖昧な指示しかできなければ、思うような回答は得られません。

④対人関係スキル

対人関係スキルも非常に重要です。

アッチ

公務員から民間のコンサル会社などに転職する人もいますが、特徴として対人関係スキルが高い印象があります。

つまり公務員でも市場価値のある人材になることは可能だということです。
そのために特に、次の対人関係スキルを向上させましょう。

習得すべき対人関係スキル
コミュニケーションスキル
調整スキル

特に公務員ならではのスキルは「調整力」です。
例えば県庁職員であれば

  • 国との調整
  • 庁内での調整
  • 関係団体との調整
  • 住民との調整

地方公共団体の立場からすると、国の制度が変わる度に、担当分野において新たな事業構築の必要が生じます。
その際、色々な相手との調整が求められますが、特に難しいのは相手方によって対応方法が異なる点です。

国、都道府県、市町村、住民などそれぞれ立場が違えば利害も異なる。

そんな中、時には四面楚歌の状況になりながらも担当としてやらなければいけないことを進めます。

アッチ

私も経験がありますが、人事とか企画系の仕事は特に庁内から嫌われることが多いです。そんな中でうまく調整を進めるには、「討論に勝つスキル」よりも「信頼関係を構築スキル」の方が大事だと感じます。

調整力の向上に必要なマインド
・相手の立場や気持ちを理解し寄り添えるよう傾聴する
・信頼関係を築く

ポイントは、組織として対立していたとしても、対個人に対する理解は持ち続けることだと思います。

意見の対立はあってもあくまで組織の話。
個人同士では「私はあなたの立場も理解していますよ」という姿勢が重要です。

本もおすすめです。ベストセラーなので知ってる人は多いかもしれません。
私は定期的に読むようにしています。

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この本の面白いところは、書いてあることが出来ていない人ほど「当たり前のことしか書いていない」と言います

人の立場に身を置く、誠実な関心を寄せる、聞き手にまわる、議論を避ける……などなど、人間関係を良好にするための原則が紹介されています。

一見、簡単そうなことでも、出来ている人はあまりいません。むしろ仕事ができる人ほど「当たり前のこと」の難しさを知っているはずです。

あなたは読んでみて何をどう感じるでしょうか?

公務員のスキルアップには本がおすすめ

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【転職市場でも有利】公務員がリスキリングで挑戦したい4つの分野

先に紹介したスキルアップの4選。

市場価値が高まるビジネススキル
①論理的思考
②段取り力
③文書作成能力
④対人関係能力

どんな仕事でも有効なスキルですが、市場で評価されるかというとそこまで評価されるものではありません。
市場で評価されるためにはより分野を絞ってスキルをとがらせる必要があります。

そこでおすすめしたいのがリスキリングです。

リスキリングとは、現在の仕事や今後のキャリアに必要な新しいスキルや知識のことであり、特に時代の変化や技術の進歩に対応するためのものです。

ここでは公務員の仕事に全く関係ないものは挙げません。
公務員でも使える、比較的新しい分野の項目です。

やや専門的になるため、習得することは難しい分、価値が高まります。

悩む若手公務員

じゃあ何を選んだらいいの?

アッチ

興味があるものや現在の業務の延長で使えるものを選びましょう。

そもそも忙しい中で新しいことを習得するには、興味がないと続きません。

そのため、興味現在の業務上で親和性が高く興味が持てるものを選んで勉強するのがおすすめです。

常に自己啓発して多様なスキルを身につけて自身の市場価値を高めることができれば、転職によって新しい仕事に挑戦することも可能です。

リスキリングによって習得したいスキル
①エクセルVBA
②データサイエンス
③マーケティング
④広報スキル

①エクセルVBA

DX化に関して新たな知識やスキルを習得したいけど何をしたらいいかわからない、そんな人におすすめしたいのが『エクセルVBA』です。
公務員の業務では何かしらエクセルで表をつくったり集計したりをほぼ毎日行っています。

いわゆるマクロを作成することによって、エクセル業務での集計作業やリストアップしたメールアドレスへの一括送信などが自動化できます。

マクロとVBAは異なるもの?
マクロはエクセルを自動化する機能です。VBAはマクロによる自動化を実行するためのプログラミング言語です。とりあえずマクロとVBAはほぼイコールと認識しておいても支障ありません。

現在、国がデジタル庁を発足させ全国の自治体でもDX化が進められています。
庁内のシステムや手続きなどがより便利になるように変化しています。

これからはデジタルネイティブの世代が入庁してくることもあり、自身も新たな知識やスキルの勉強を始めたいと思う人も多いです。

自動化できる範囲はエクセルだけですが、公務員の通常業務においては必要十分な機能で相性がいいです。

エクセルVBAはDX化による業務改善にとても適したツールです。

さらにプログラミングの基礎となるため、エクセルVBAの上位互換であるPythonなどの足がかりにすることができます。

勉強方法は大きく3つ

勉強方法は3つ
・通学
・オンライン
・動画学習

それぞれメリット・デメリットがあります。
個人的には安価で分単位のスキマ時間を活用できるUdemyの動画学習がおすすめです。

Udemyの講座は以下2つがおすすめ。無料のサンプル動画があるので、好みの方を選びましょう。

・基礎から着実に学習を進められる「イクマ動画」
・具体的な作業を目標に定めて最短でゴールに向かう「エクセル兄さん動画」

自分の性格によって、基礎から着実に進めたい人はイクマ動画を、コスパ重視の人はエクセル兄さん動画がおすすめです。

Udemyの無料サンプル動画で検討してみて、自分にはハードルが高いと感じたら、オンライン相談を利用しましょう。

エクセルVBAは色々と可能性が広がるスキルだと思います。

②データサイエンス

最近は数値やデータに基づいて政策を実行することが求められています。

背景には社会課題や問題の複雑化があります。社会で起こっていることが把握しにくく、適切な判断や実行するためには情報を整理してデータの性質や特徴を掴まなければいけません。

そのために統計学をベースに数値やデータを分析する必要があります。

そのようなスキルを持った人が職場にいるかというと、ほとんどいません。

アッチ

どこの自治体にも統計分析に強い人はいると思います。たいていそういう人は統計や情報の部局のマニアックな人という感じがしませんか?

マニアックに感じる理由は、実務に直結していないからかもしれません。
貴重なスキルではあるものの、実務に活かせていないため「あの人すごいのはすごいけど……」という微妙な評価になります。

ですが今や、世間ではデータドリブン経営という言葉があるようにデータに基づいて判断できることは非常に重要なスキルとなっています。

公の組織でも統計分析が一番必要な事業・施策を担う部局にはスキルに長けている人はほとんどいません。
つまりそのような部局でデータサイエンスの知識を活用できれば、貴重な人材になれます。

本格的に勉強するなら大学に行く内容ですが、まずは庁内で勉強できる研修などがあると思うので、積極的に受講しましょう。

データサイエンスの勉強法
・庁内の研修など
・国の統計局が行う統計講座
・動画講座(Udemyなど)

③マーケティング

行政におけるマーケティングの重要性は上がっています。

マーケティング入門書「ドリルを売るなら穴を売れ」によると、マーケティングはこのように説明されています。

「顧客」に関するすべてのこと。つまり「売ることに関するすべてのこと」とされており、そこには、市場調査、広告制作、営業戦略などあらゆることを含むとされています。

「ドリルを売るなら穴を売れ」より抜粋、要約

利益を追求せずとも、行政サービスにおいてもマーケティングは必要です。

イベント、補助金、広報、あらゆる事業の先に“人”がいます。
商売とは違いますが我々の仕事にも顧客がおり、対象者にどうやって情報を届けるのか、調査、広告、営業は同じテーマです。

私の失敗例
仕事で広報用にYoutubeの動画作成を行いました。
なかなかのクオリティで仕上がりに満足していましたが再生数は全然伸びず結果は散々。
振り返ると、きれいな動画をつくったものの、つくることに必死で営業戦略やプロモーションがなく、また誰もが対象になる代わりに誰にも刺さらないものになってしまったと反省しています。

行政の仕事もマーケティングの概念をもとに具体的なターゲットを定めなければよい仕事はできません。

「これだから行政がやることは……」と言われてしまいます。

マーケティングの理論にある、「セグメンテーションとターゲティング」によって対象者を絞る。
「差別化」によって他の動画より魅力的なものにする。
「販路や広告」によってそれをどうやって対象者に届けるか。

書かれていることは当たり前のことのように感じますが行政の苦手な分野です。
だからこそ、マーケティングの知識があれば貴重な人材になることができます。

マーケティングの学習におすすめな方法
・本を読む
・動画で学習
・業務での実践

いきなり高額なスクールに入ることはやめましょう。

まずは本によって勉強することをおすすめします。
おすすめはこちら。

さらに理論を学ぶことができたら、ぜひご自身の業務においてマーケティングの手法を取り入れてみましょう。

アッチ

業務で実績をつくれると転職活動にも有効です。実務でマーケティングの理論を取り入れて成功した事例を語ることができれば、スキルを証明することができます。

資格によるスキル証明よりも、実務の実績でスキルを証明する方がよっぽど説得力があります。

④広報スキル

ここでは広報スキルを、魅力的なチラシや動画の作成、またSNSをうまく活用するスキルを指します。

複数の項目を挙げていますが、ご自身の業務の延長で活かせるものがおすすめです。

公務員として色々と業務を行っていると、『情報を人に届ける難しさ』を感じることが多いと思います。それは住民に限らず、庁内向けの仕事をやっていても同様です。

動画作成のスキルは公務員でも需要があります。また高額なソフトがなくても、パワーポイントでそれなりの動画作成が可能です。

【おすすめ資格4選】地方公務員にチャレンジをおすすめしたい資格

資格取得も有効です。

スキルアップで新たに身に着けたスキルなどについては、どうしても業務での経験値が不足しがちです。
実務経験の不足によってできることが示せない場合は、資格の取得もスキルの証明になります。

ただし資格を取ることが目的にならないように注意しましょう。
資格はあくまでもスキルを証明するための補助的なものです。

公務員におすすめしたいスキル
・ITパスポート
・法務検定
・英会話
・簿記検定

ITパスポート

DXに興味関心がある方には無条件で取得してもいいくらいの資格です。

PCの基本操作やネットワークの仕組み、またITに関する専門知識を習得することができて、業務効率化や情報セキュリティの向上につながります。

法務検定

近年、法律に関する知識不足を課題にする自治体が全国的に増えています。

今や法務系知識の強化は組織課題です。

  • 採用試験を受験しやすいよう専門科目(法律科目)を縮小する自治体の増加
  • 面接重視で入庁する中途採用者が増加

受験はしやすくなったものの、入庁後に法律が読めなくて困る職員が増えています。

難易度はそこまで高くないかもしれませんが、重要な知識を得ていることや、努力できる人だということを示すことができます。

庁内のキャリアパスにはとても有効な知識です。

英会話

悩む若手公務員

今さら英会話?

アッチ

誰にでもおすすめはしません。行政には海外留学(派遣)の仕組みがあるので、留学に興味がある人には非常におすすめです。

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公務員は働きながら留学ができる!

地方公務員には国の制度を活用した海外派遣プログラムがあります。

そのため仕事として海外留学にチャレンジすることができます。

「興味はあるけど少しハードルが高い。」
周りの人も同じ思いです
つまり競争倍率が低いためチャレンジする人にとっては大きなチャンスです!
しかも公費で行けてしまうのです。

国際的な人脈やネットワークを築く機会になるとともに、現地の関係者や他国の公務員との交流を通じて、情報共有や連携を図ることができます。

アッチ

私も独身のうちにこの制度があることを知りたかった。。。
そう言う周りの人は多いです。

簿記検定

上下水道、病院など企業会計を行う業務では必須のスキル。

簿記学習によって、財務諸表の分析や予算計画の策定など、経営的な視点を持つことができます。

アッチ

自治体は経営の観点が重要!でも意識できている人は一部です。
組織の健全な運営や持続可能な財政管理に寄与できる知識を持っていることをアピールできれば、財務・会計部門でのキャリアアップが望めます。

まとめ

公務員として働く上で、常に最新の知識やスキルを持ち続けることは非常に重要です。
特に自治体における人材育成や個人のスキルアップに対する重要度は、加速度的に高まっています。

スキルアップできるかどうか
 =人生を前向きに楽しく生きられるかどうか

これからはスキルアップへの挑戦を「できる人とできない人」で大きな格差が生じることになります。
それはイコール、人生を前向きに楽しく生きられるかどうかの差につながります。

ここまでたどり着いたあなたは、悩みながらも前向きに生きるために必要なことを必死で探していると思います。

アッチ

ぜひできるところから少し行動を変えてみましょう!

まずは記事の中で紹介したいくつかの本の中から1冊手に取ってみることをおすすめします。

読むのに抵抗がある人は、本を耳で聞くことができるamazonのオーディブルはいかがでしょうか。

まずは無料で試すことができるので非常におすすめです。

アッチ

お忙しい中、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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