【キャリアデザインに有効】地方公務員が自分のスキルを4つの区分に分ける方法

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公務員も最近は価値観や働き方が多様化しており、個々のキャリアデザインが必要です。
地方公務員の皆さんは職場研修などでキャリアデザインの必要性を耳にしているでしょう。

そんなこと言われても困りませんか?

キャリアを意識するように言われても困る!なぜなら…
・自分のこれまでの業務経験が今後のキャリアに活きるかわからない。
・キャリアの意識に当たって自分の知識・経験の整理の仕方がわからない。
・行政の業務経験は公務員以外では使えないと思っている。
・民間への転職を検討したいけどスキルがない自分には難しい。
アッチ

周りに聞いても、一部の人事や企画のエリート職員の、何となく行く先がわかる人以外は「キャリアなんてわからない」と言います。

キャリアデザインは描くべき

キャリアを考えるのは確かに難しいですが、私自身、キャリアデザインによって救われた経験があります。

閉塞感で悩む人もキャリアデザインによって将来の見通しがはっきりし、仕事を前向きに取り組めるようになるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、キャリアデザインの前提となる公務員が仕事で得られる知識やスキルの”たな卸し”の考え方を解説します。

私は民間から転職して10年ほど経つ現役の県庁職員です。

福祉部局で100時間の残業が続き仕事が嫌になったこともあります。
自身のキャリアを考え直して前向きさを取り戻し、今は人事で人材育成に携わり、スキルアップを図りながら、転職も視野に入れて仕事をしています。

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目次

公務員がこれまでの経験をもとにスキルを4つに区分

仕事をしていると、できることよりもできないことに目が行きがちではないでしょうか。

なかなか強みは見つからない、そんなあなた。
もう少し具体的にご自身の経験から身に着けているスキルを考えてみましょう。

仕事で得られる知識・スキルのうち大きく2つに分けます。
『どんな組織(官民問わず)でも通用するスキル』
『地方公務員として獲得できるスキル』

次にそれぞれさらに2種類に分けて、合計4種類です。

官民問わずにどんな組織でも通用するポータブルスキル(①、②)

スキルの4区分のうち、①と②のビジネススキルは、行政だけでなく民間企業においても通用するスキルでです。
そのため、習得したら持ち運びができることから『ポータブルスキル』と言われます。

表におけるポータブルスキルには、テクニカルスキルとヒューマンスキルの2種類あります。

①テクニカルスキル(業務遂行能力)
業務を行うための細かい業務遂行能力。
担当業務に関する専門の知識やスキル、ワード・エクセル・パワポなどのパソコンスキル、会計手続きの知識など。
②ヒューマンスキル(対人関係能力)
組織で上下左右の職階の人と仕事を進めるために円滑な関係構築を行うスキル。
コミュニケーション力、リーダーシップ、フォロワーシップ、コーチングなど。

テクニカルスキル、ヒューマンスキルについては『カッツ・モデル』が有効です。
カッツモデルとは、職階別に必要とされる知識やスキルを図に表したもの。

カッツモデル

こちらでより詳しく説明しているので、ご参照ください。
>>職階別に求めらる能力・スキル(カッツモデル)

地方公務員だから獲得できる汎用性がない専門性があるスキル(③、④)

③専門知識・スキル(ポータブルできる)
公務員の組織の中では汎用性があるポータブルスキル
※予算や補助金事務の手続き、条例の作成など。
④専門知識・スキル(ポータブルできない)
官民問わず汎用性がないスキル
※特定の分野における許認可や補助金交付の要件の知識など。
アッチ

公務員としてやっていくのであれば、普段やっている業務が意外と③に区分されることも多いです。また一見④に区分される業務でも、結論に至るプロセスは汎用性があったりします。

また、もし転職活動をした際は、仕事の成果をいかにストーリーで語れるかが重要です。
そのためには③や④を担当としてどれだけ突き詰められたかがポイントになります。

つまり目の前の業務を精一杯やることが、結果的に自分のキャリアにつながります。

アッチ

お忙しい中、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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